高校時代、人生で初めて挑戦した資格が
危険物取扱者 乙種第4類(乙4)でした。
正直に言うと、
私はこの乙4に 3回落ちています。
合格したのは 4回目でした。
当時は
「こんな簡単そうな資格で、なんで落ちるんだろう」
「やっぱり自分は勉強に向いていないのかもしれない」
と何度も思いました。
それでも諦めずに受け続け、
ようやく合格したのが高校時代の乙4です。
あの頃は、周りから勧められて取得した為、
「取ったところで何の意味があるんだろう?」
という気持ちの方が正直強かったですが、
社会人になってから振り返ると、
この乙4が“資格との向き合い方の原点”になっていました。
この記事では、
・高校生目線で感じた乙4の難易度
・3回不合格を経験して分かった落とし穴
・社会人になってから見えた乙4の本当の価値
こうした リアルな体験談を、
これから乙4に挑戦する方に向けて正直に書いていきます。
「乙4って本当に取る意味ある?」
「何度も落ちたら諦めた方がいい?」
そんな疑問を持っている方の、
判断材料になれば嬉しいです。
危険物乙4を取ろうと思ったきっかけ
危険物乙4を受けようと思ったきっかけは、
正直に言うと「将来をしっかり考えていたから」ではありません。
高校在学中、
先生や周囲から
「乙4は就職に多少でも有利になる」
「工場系に行くなら持っていて損はない」
といった話を聞く機会がありました。
当時の私は、
資格に強い興味があったわけでもなく、
勉強が得意だったわけでもありません。
それでも
「何も持っていないよりは、何か一つ認知度が高い資格があった方がいい」
「高校生のうちに取れるなら、挑戦してみよう」
という、かなり現実的で軽い動機でした。
今振り返ると、
この“軽い動機”だったからこそ、
失敗しても完全に諦めず、
何度も挑戦できたのかもしれません。
結果的に、
この乙4が 人生で初めて本気で向き合った資格 になりました。
高校生目線で見た乙4の難易度
高校生だった当時の私は、
危険物乙4をかなり甘く見ていました。
理由はシンプルで、
周囲から
「乙4は国家資格の中では取りやすい」
「高校生でも受かる」
という話をよく聞いていたからです。
実際、
テキストを開いてみると
化学式や法律用語は出てくるものの、
一つ一つはそこまで難しそうに見えませんでした。
そのため、
「少し勉強すれば何とかなるだろう」
「一発で受かる人も多いし、自分も大丈夫だろう」
と、本気で思っていました。
しかし実際に勉強を始めてみると、
高校の授業とは違い、
- 覚える量が思った以上に多い
- 暗記だけでは対応できない問題がある
- 法令と性質・消火の範囲を横断して理解する必要がある
といった点で、
想像していたよりずっと手強い資格だと気づきました。
それでも当時は、
「まだ本気を出していないだけ」
「今回は様子見」
と自分に言い訳をしながら、
中途半端な準備のまま試験に臨んでしまいました。
今思えば、
この“高校生特有の油断”こそが、
その後 3回不合格になる最大の原因 だったと思います。
危険物乙4で3回落ちた本当の理由
結果から言うと、
私は危険物乙4に 3回不合格 になっています。
今だから分かりますが、
落ちた理由は「頭が悪かったから」ではなく、
完全に取り組み方を間違えていたからです。
まず一番の原因は、
勉強時間の絶対的な不足でした。
当時は、
- テスト前に少しだけテキストを読む
- 問題集を1周したかどうか曖昧
- 間違えた問題を復習しない
といった、
「やったつもり」の勉強しかしていませんでした。
次に大きかったのが、
暗記すれば何とかなると思い込んでいたことです。
当時の私は、学校のテストは全て一夜漬けが習慣化しており、
一夜漬けで何とかなると本気で思っていました。
乙4は確かに暗記要素が多い資格ですが、
- なぜその性質になるのか
- なぜその消火方法なのか
- 法令と実務がどう繋がるのか
を理解していないと、
少しひねられただけで一気に点が取れなくなります。
それにも関わらず当時の私は、
「数字だけ覚える」
「用語だけ丸暗記する」
という勉強に終始していました。
そして何より致命的だったのが、
「高校生でも取れる資格だから大丈夫」という油断です。
本気で落ちるとは思っておらず、
不合格でも
「次は受かるだろう」
と同じ勉強方法を繰り返してしまいました。
結果として、
同じ失敗を3回も繰り返すことになりました。
今振り返ると、
この3回の不合格があったからこそ、
資格試験に対する考え方が大きく変わったと思っています。
4回目でようやく合格できた理由
4回目の受験で合格できた一番の理由は、
勉強量ではなく「考え方」を変えたことでした。
それまでの私は、
- とりあえず覚える
- 点にならなくても気にしない
- なぜ間違えたのかを深く考えない
という、かなり雑な勉強をしていました。
4回目の受験前に危機感を感じ、
「このままじゃ一生受からないな」とさすがに思うようになり、
やり方を大きく変えました。
「なぜそうなるのか」を必ず確認するようにした
まず意識したのが、
丸暗記をやめることです。
例えば、
- 引火点が低い=なぜ危険なのか
- 水消火がダメな理由は何か
- 法令の数字は何を守るための基準なのか
こうした「理由」を必ずセットで理解するようにしました。
すると、
少し聞き方を変えられた問題でも以前と比べて
落ち着いて考えられるようになりました。
問題集の使い方を変えた
それまでの問題集は、
「解いて終わり」でした。
4回目のときは、
- 間違えた問題に印を付ける
- なぜ間違えたかを一言でメモする
- 同じミスを繰り返さないか確認する
という使い方に変えました。
正直、
新しい問題をたくさん解くよりも、
間違えた問題を潰す方が効果が大きかったです。
「今回は本気で受かりに行く」と決めた
もう一つ大きかったのが、
気持ちの部分です。
「高校生でも取れる資格」
「落ちてもまた受ければいい」
こういった甘さを完全に捨て、
今回で必ず終わらせると決めました。
その結果、
勉強時間自体は爆発的に増えたわけではありませんが、
集中力と密度は明らかに変わりました。
そして4回目、
ようやく合格通知を見ることができました。
安堵の気持ちと嬉しさが込み上げてきました。
この経験が、
その後に挑戦した資格試験すべての土台になっています。
関連記事→危険物乙4で3回落ちて4回目で合格した話
乙4を取って良かったと思うこと(正直ベース)
正直に言うと、
乙4を取ったからといって、人生が劇的に変わったわけではありません。
周囲から急に評価されたわけでもありません。
それでも、
「取って良かったか?」と聞かれたら、
私は間違いなく YES と答えます。
「資格試験はこう戦えばいい」と分かった
一番大きかったのは、
資格試験の戦い方が分かったことです。
3回落ちて、4回目でようやく合格したことで、
- 落ちる理由には必ずパターンがある
- 闇雲に覚えても意味がない
- 間違えた問題こそ一番の教材
ということを、身をもって理解しました。
この考え方は、
その後に挑戦した資格(電工二種、電験三種など)でも
そのまま通用しています。
「失敗してもやり直せる」という実感を得られた
高校生の頃の私は、
「一度落ちた=向いていない」と思いがちでした。
でも乙4は、
3回落ちても、4回目で合格できました。
この経験から、
- 失敗=終わりではない
- 正しいやり方に変えれば結果は出る
- 遠回りでも無駄にはならない
という感覚を得られました。
これは、
仕事や人生全体にもかなり影響しています。
現場や職場で「最低限の信用」になる
乙4は、
決して最強の資格ではありません。
ただ、工場や設備系の現場では、
- 危険物の扱いを理解している
- 法令の基礎を知っている
- 最低限の知識はある
という スタートラインの証明 にはなります。
「無資格で何も知らない人」
として見られないだけでも、
精神的にはかなり楽でした。
すべての始まりになった資格だった
振り返ると、
乙4は 私の資格人生の最初の一歩でした。
ここで
- 落ちる悔しさ
- 合格できた達成感
- 継続する力
を経験できたからこそ、
その後も難しい資格に挑戦できたと今では思っています。
もしあの時、
「どうせ無理だ」と諦めていたら、
今の自分は間違いなくいません。
乙4は、
派手ではないけれど、
確実に自分を前に進めてくれた資格でした。
乙4はどんな人に向いている?向いていない?
乙4は「簡単な資格」と言われることもありますが、
実際に何度も落ちた立場から言うと、
向き・不向きははっきり分かれる資格だと思います。
乙4が向いている人
・コツコツ型の人
乙4は一夜漬けよりも、
少しずつ積み上げる勉強の方が確実に通ります。
- 毎日30分〜1時間を続けられる
- 同じ問題を何度も解くのが苦じゃない
こういう人は、
遠回りしても最終的には合格できます。
・暗記だけでなく「理由」を知りたい人
乙4は暗記量が多いですが、
性質や法令の理由を理解すると一気に楽になります。
- なぜこの物質が危険なのか
- なぜこの扱いが禁止されているのか
こうした背景を考えられる人は、
どの資格でも理解が定着しやすいです。
・失敗しても諦めない人
正直に言います。
乙4は 1回で受かる人ばかりではありません。
でも、
- 落ちてもやり直せる
- 勉強方法を修正できる
この姿勢がある人なら、
回数に関係なく必ずゴールに近づけます。
正直、乙4が向いていない人
・短期間で楽に合格したい人
「簡単だからすぐ取れる」と思っていると、
痛い目を見やすい資格です。
- 丸暗記だけで乗り切ろうとする
- 勉強時間を確保しない
このタイプは、
私のように何度も落ちる可能性があります。
・法令の文章を読むのが極端に苦手な人
乙4は、
法令を避けては通れません。
- 文章を読むのが苦痛
- 条文を見るだけで眠くなる
という人は、
最初はかなりしんどく感じると思います。
正直に話すと私もめちゃくちゃ苦手です
・「失敗=向いていない」と考えてしまう人
1回落ちただけで
「自分には無理だ」と決めつけてしまう人は、
途中で挫折しやすいです。
ただしこれは、
考え方を変えれば克服できます。
私の結論
乙4は、
- 天才向けの資格でもない
- 誰でもノー勉で取れる資格でもない
「続けられる普通の人向けの資格」です。
3回落ちた私でも合格できたので、
やり方を間違えなければ、
挑戦する価値は十分にあると思います。
これから乙4を目指す人へ(3回落ちた人からの正直な一言)
これから乙4を受けようとしている人に、
3回落ちて4回目で合格した立場から、
どうしても伝えておきたいことがあります。
「落ちた=向いていない」ではない
私は最初、
1回目で落ちた時点で
「自分はやっぱり勉強ができない人間なんだ」と思いました。
2回目、3回目と落ちるたびに、
正直かなり心が折れました。
でも今振り返ると、
向いていなかったのは自分ではなく、勉強のやり方でした。
- 何を覚えるべきか分かっていなかった
- 過去問の使い方を間違えていた
- 「理解」より「量」で勝負しようとしていた
この辺を修正しただけで、
結果はちゃんと付いてきました。
最初から完璧を目指さなくていい
乙4は範囲が広いので、
最初から全部理解しようとすると確実に詰みます。
私も、
- 分からないところで止まる
- 進まない自分に焦る
という状態を何度も経験しました。
でも、
分からないまま先に進んでOKです。
後から問題を解いているうちに、
「あ、これ前に見たやつだ」と
自然に繋がる瞬間が必ず来ます。
乙4は「努力が報われやすい資格」
何度も言いますが、
乙4は才能よりも 継続力 の資格です。
- 毎日少しでも触れる
- 落ちた理由を放置しない
- 過去問を雑に扱わない
これができれば、
回数に関係なく合格に近づきます。
私自身がその証拠です。
最後に一言
もし今、
- 勉強が不安
- 過去に落ちた経験がある
- 自分には無理かもしれない
そう思っているなら、
それは 挑戦している証拠 です。
乙4は、
逃げずに向き合った人をちゃんと評価してくれる資格です。
焦らず、腐らず、
一歩ずつ進めば、必ずゴールは見えてきます。
危険物乙4は、
これ一つで完結する資格ではありません。
私の場合、
高校時代に乙4を取得し、
入社後しばらくは資格を増やさずに働き、
その後、会社の指示で
毒物劇物取扱責任者を受験しました。
この流れは、
工場勤務では決して珍しいものではないと思います。
乙4はゴールではなく、
次につながる「入口資格」でした。
※この記事は
「工場・設備系資格の体験談」シリーズの一部です。
→【工場・設備系資格の体験談まとめはこちら】
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