電気工事士2種の合格に必要な期間はどのくらいか。ネットを見れば「数ヶ月」という声もあれば「数日」という極端な例もあります。
40代・現場職の私の場合は、学科が1週間、技能が2週間の計3週間でした。
数字だけ見れば短期間です。しかし、仕事をしながらの3週間は、想像以上に濃密で、自分なりの「戦略」が必要な毎日でした。今回は、残業や体力の限界、そして家族の支えとどう折り合いをつけたのか、その現実をお話しします。
40代・現場職の「時間配分」という戦略
限られた3週間をどう使うか。私は以下のように時間を割り振りました。
- 学科(1週間):平日は帰宅後の1時間。休日1~3時間
- 技能(2週間):平日は帰宅後に2〜3時間。休日はまとまった時間。
朝型に切り替えることも考えましたが、長年の習慣はすぐには変わりません。結局、「仕事終わりの疲れ果てた時間をどう活用するか」が、合格への唯一の道でした。
学科は「電験の貯金」をフル活用する
学科を1週間で駆け抜けられたのは、電験三種の知識があったからです。ここが、経験者にとって最大のショートカットポイントになります。
具体的には、計算問題と法令はほぼスルーしました。理屈が分かっている部分は軽く流し、代わりに「記号・名称」など、暗記が必要な部分に全エネルギーを注ぎ込みました。
40代の時短テク
40代の勉強は、全部を完璧にやろうとすると体力が尽きます。「知っていることはやらない、知らないことだけやる」という割り切りが、1週間合格の秘訣でした。
技能の練習場所は「家族が囲むダイニングテーブル」
技能練習は自宅のダイニングテーブルで行いました。作業を始めると、電線の被覆ゴミが面白いように飛び散ります。
会社には内緒の挑戦でしたが、幸いにも家族は私の挑戦を全力で応援してくれていました。ダイニングを占領し、ゴミを散らかしても文句ひとつ言わず見守ってくれたことは、孤独な独学生活の中で大きな支えになりました。
練習が終わるたびに掃除機をかけ、自ら証拠(ゴミ)を隠滅するのは大変でしたが、「家族の理解」という土台があったからこそ、毎晩工具を握り続けることができたのだと感じています。
魔の「残業日」をどう乗り越えるか
一番の敵は、不意にやってくる残業でした。帰宅が遅くなり、体力が削られた状態で工具を握るのは、正直言って苦行です。
そんな日は、無理に全課題をこなそうとはしません。「何もしない日を作らない」ことだけを目標にしました。
「今日は疲れたからパス」ではなく、「今日は30分だけ単線図を複線図に書き直そう」と、ハードルを極限まで下げて継続しました。
完璧を求めすぎない。この「逃げ道」を作っておくことが、3週間という短期決戦を完走できた大きな要因です。
電験三種との「追い込み方」の違い
電験三種のときは、常に追い詰められている感覚があり、スキマ時間さえも惜しんで勉強していました。しかし、電工2種はそこまで自分を追い込む必要はありませんでした。
大切なのは「リズムを崩さないこと」。短期集中だからこそ、毎日のルーティンとして「工具に触れる時間」を生活の中に組み込む。気合や根性ではなく、もはや「仕組み」として勉強時間を確保していました。
まとめ:仕事をしながら挑戦するということ
電気工事士2種は、期間だけを見れば短い資格です。しかし、40代・現場職にとって、仕事と並行する3週間は決して軽くはありません。
もし今、受験を迷っているなら、自分にこう問いかけてみてください。
「この3週間、自宅のテーブルを占領してゴミを出す覚悟はあるか?」
特別な才能がなくても、環境と習慣、そしてご家族の少しの協力があれば、合格は必ず掴み取れます。気負わず、まずは今夜、1枚の複線図から始めてみませんか。
