毒物劇物取扱責任者は、
入社してから約10年が経った頃に取得した、
私にとって「社会人になって初めての国家資格」でした。
危険物取扱者乙種4類は高校在学中に取得していますが、
社会人になってからは、
正直なところ勉強とはほとんど無縁の生活でした。
そもそも私は、
「勉強が苦手だから現場作業員になった」
というタイプの人間です。
フォークリフトやクレーンなどの資格は、
入社してすぐに会社の指示で取得しましたが、
それらは講習を受ければ、
ほぼ確実に取れる資格だったため、
勉強らしい勉強をした記憶はありません。
そんな自分が、
入社10年を過ぎたタイミングで
毒物劇物取扱責任者を取ることになるとは、
正直、微塵も思ってもいませんでした。
しかもこの資格は、
講習だけでは取れず、
きちんと試験を受けて合格しなければなりません。
「また勉強か…」
「しかも苦手なやつだな…」
「化学・物理は勉強しても赤点連発だったのに…」
これが当時の正直な気持ちです。
この記事では、
・会社の指示で、嫌々受験したリアルな経緯
・勉強習慣ゼロの状態からの試験対策
・1回不合格になってから合格するまでの話
こうした点を、
格好つけず、盛らずに書いていきます。
「勉強が苦手」
「できれば避けて通りたい資格」
そんな気持ちで毒物劇物取扱責任者を受ける人の、
判断材料になれば嬉しいです。
毒物劇物取扱者を取ることになった理由
毒物劇物取扱責任者を取ることになった理由は、
はっきり言ってしまえば 自分の意思ではありません。
当時の職場では、
薬品や危険性のある物質を扱う業務があり、
「資格保有者は社内に2名いましたが、1名は定年間近で今後なにかあれば仕事に影響が出る」
という状況でした。
その結果、
会社から指示を受け、
自分が選ばれてしまい受験することになった、という流れです。
正直なところ、
前向きな気持ちで資格取得に挑戦したわけではなく、
「また勉強しないといけないのか…」
という気持ちの方が、かなり強かったのを覚えています。
入社してから10年以上が経ち、
勉強する習慣はほとんどありませんでした。
フォークリフトやクレーンといった資格は、
入社してすぐに取得しましたが、
これらは講習を受ければ、
ほぼ確実に取れるレベルの資格です。
そのため、
机に向かって知識を覚え、
試験を受ける、という意味での勉強は、
高校以来でした。
「勉強が苦手だから現場作業員になったのに、
結局また勉強することになるとは…」
「本当に勘弁してほしい…」
これが、
毒物劇物取扱責任者を受験することになった当時の、
正直な心境です。
勉強して感じた難易度と試験の印象
毒物劇物取扱責任者の試験は、
内容自体が極端に難しいわけではありませんが、
地域によって問題が違い運悪く私の地域は難しい方だった。
だから、
「ちゃんと勉強しないと普通に落ちる試験」
だと感じました。
1回目の受験では、
勉強期間はわずか1週間ほどでした。
仕事の合間に参考書を流し読みし、
「最低限は見たから大丈夫だろう」
という気持ちで試験に臨みましたが、
結果は不合格でした。
覚える範囲が思っていたより広く、
毒物と劇物の区分や、
薬品名・法令の細かい部分で
曖昧な理解のまま答えていたことが、
そのまま点数に出たと思います。
正直に言うと、
この時は
「危険物乙4を持っているから、
何とかなるだろう」
という油断がありました。
同じ法令系資格でも、
危険物と毒物劇物では
求められる知識は別物です。
この不合格で、
社会人になってから仕事をしながら資格を取る難しさと、
準備の大切さを
初めて実感しました。
2回目の受験では、
勉強期間を2週間ほど確保し、
考え方を少し変えました。
すべてを完璧に理解しようとするのではなく、
・出題されやすい範囲を押さえる
・過去問を中心に勉強する
・間違えた部分を重点的に見直す
このように割り切って対策したことで、
試験内容がだいぶ整理できました。
短期間でも、
「やるべきところを絞って勉強すれば合格できる」
一方で、
「適当にやると普通に落ちる」
そんなバランスの試験だと感じています。
一度不合格になったときのことや、
そのときに感じた難しさ・準備の甘さについては、
別記事で詳しくまとめています。
毒物劇物取扱責任者を取って良かったこと(正直ベース)
毒物劇物取扱責任者を取って一番良かったと感じているのは、
現場で扱っている薬品に対して、
「何となく」ではなく「理由を持って向き合えるようになったこと」です。
資格を取る前は、
表示や注意書きを見ても、
決まりだから守っている、という意識が強く、
中身まで深く考えることはあまりありませんでした。
しかし、
試験勉強を通して、
毒物・劇物の区分や、
取扱いを誤った場合のリスク、
事故が起きたときの対応などを学んだことで、
「なぜこの扱い方なのか」
「なぜこの表示が必要なのか」
こうした点が、
現場の作業と結びついて理解できるようになりました。
一方で、正直に言うと、
この資格を取ったからといって、
日常の作業内容が大きく変わったわけではありません。
資格がなくても作業は回っていましたし、
目に見えて給料が上がるような資格でもありません。
ただ、
薬品を扱う現場にいる以上、
最低限の知識を持っている、という安心感は大きいです。
「積極的に取りたい資格」ではなかったものの、
現場で働く人間として、
取っておいて損はない資格だったと思っています。
資格を取ってから、
この資格が現場でどこまで役に立ったのかについては、
少し時間が経ってから冷静に振り返っています。
毒物劇物取扱責任者はどんな人に向いている?向いていない?
実際に受験・取得してみて感じた、
毒物劇物取扱責任者が向いている人、向いていない人を
正直ベースでまとめます。
向いている人
・会社から取得を求められている人
・薬品や危険物を扱う現場で働いている人
・短期間でも集中して勉強できる人
・資格そのものより、業務上の必要性を重視する人
特に、
「自分から取りたいわけではないけど、
仕事上どうしても必要」
という人には、かなり現実的な資格だと思います。
正直、向いていない人
・資格を取って収入アップを狙いたい人
・難関資格に挑戦したい人
・勉強をほとんどしたくない人
毒物劇物取扱責任者は、
講習だけで取れる資格ではなく、
きちんと試験に合格する必要があります。
そのため、
「ほぼノー勉で取れる資格」
というイメージで受けると、
普通に不合格になる可能性があります。
私の結論
毒物劇物取扱責任者は、
キャリアアップや転職のためというよりも、
「現場で必要だから取る資格」
という位置づけが一番しっくりきます。
勉強が得意でなくても、
短期間でしっかり向き合えば合格できる一方、
中途半端な気持ちでは通用しない資格です。
会社指示で受験する人にとっては、
現実的で、割り切って取りにいける資格だと思います。
よく「毒物劇物取扱責任者は危険物乙4の上位資格なのか?」
と聞かれますが、実際にはその関係ではありません。
この点については、混同されやすい部分も含めて
別記事で整理しています。
※この記事は
「工場・設備系資格の体験談」シリーズの一部です。
→【工場・設備系資格の体験談まとめはこちら】
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