電気工事士2種を取って、すぐに仕事が変わったわけではありません。
資格を取ったことを会社にも隠している私にとって、それは当然のことです。
それでも、「役に立ったか?」と聞かれたら、私ははっきり「役に立った」と答えます。
今回は、現場エンジニアが「内緒」で持っている資格が、どう日常と仕事を変えたのかをお話しします。
1. トラブル対応が「闇雲な交換」から「ピンポイントの特定」へ
設備トラブルの際、原因特定までのスピードが劇的に変わりました。
制御盤の中には膨大な数のリレーがありますが、故障の原因はリレーであることが多いものです。
以前はどれが怪しいか判断しきれず、目星をつけたものを順番に入れ替えて確認していました。
しかし今は、電工2種をきっかけに磨いた図面読解力があります。
電気の流れを推測し、図面と照らし合わせることで、「このリレーだ」とピンポイントで特定できるようになりました。
この精度の差は、現場での信頼に直結しています。
2. 自宅のスイッチ故障。妻の笑顔と「取っておいて良かった」の実感
先日、突然自宅の玄関スイッチが反応しなくなりました。
妻から「玄関のスイッチ押しても点かないよ」と、
以前なら業者を呼んで数千円、一万円……と出費を覚悟し、業者の到着を待つ必要があった場面ですが、
今回は自分が確認しホームセンターへ行き購入して修理。すぐに元通りになりました。
「すぐに直って良かった!」と喜ぶ妻の顔を見て、お小遣いから投資して取った資格が、一番身近な人を助ける武器になったことを実感しました。技術者として、これほど報われる瞬間はありません。
3. 制御の世界が「イメージ」できるようになった
最近学び始めたリレーシーケンス。
以前なら「複雑な配線の束」にしか見えなかったものが、今は「電気の流れ」としてイメージできています。
電工2種の技能試験で複線図を叩き込んだ経験が、目に見えない電気を可視化する力を養ってくれました。
この基礎があるからこそ、シーケンス制御という一歩先の技術にも、大きな壁を感じることなく挑戦できています。
電工2種で手に入るのは免状だけではありません。現場で迷わないための「電気のイメージ力」です。私がその力を養うために、限られた予算で選び抜いた教材を紹介します。
まとめ:「知らない怖さ」を卒業する資格
電気は今でも怖いです。
しかし、「知らないから怖い」のと「理屈を知った上で正しく恐れる」のとでは、意味がまったく違います。
無理をせず、分からないものは触らず、判断の材料を持つ。電工2種を通じて身についたこの「エンジニアとしての姿勢」こそが、私の立ち位置をより強固なものにしてくれています。
