なぜ他科目を捨てて「理論」に絞ったのか? 40代現場職が選んだ最短・最速の戦略

電験三種の勉強を始める際、私は一つの大きな決断をしました。
それは、「最初は理論科目しかやらない。他のテキストは買わない」ということです。

普通なら4科目並行して進めるのが効率的かもしれません。しかし、40代・高卒・現場職の私には、そんな器用な真似はできないと分かっていました。

だから試験日まで約3か月、理論に絞り科目合格を狙うことにしました。

目次

1. 逃げ道を塞ぐ「理論一点突破」の1.5ヶ月

理論から逃げることは、電験三種を諦めることと同じです。
理論は電力・機械・法規すべての土台だからです。

私は最初の1.5ヶ月間、理論のテキストだけを机に置き、他の科目は一切考えず視界にも入れませんでした。

「試験日まで理論だけで終わってもいい」
それくらいの覚悟で、逃げ道を完全に塞ぎました。

2. 最初は「意味不明」で当たり前。驚きもしなかった

勉強を始めた当初、テキストの内容は正直に言えば「完全に意味不明」でした。
数式が並んでいるのを見ても、脳が拒否反応を起こすだけ。

しかし、そこで焦ることはありませんでした。なぜなら、最初から「理解できないのが当たり前」という前提で始めていたからです。

「電験の理論は、最初から分かる人向けに作られていない。分からない期間があるのが普通だ」
そう開き直っていたことが、精神的な支えになりました。

3. 泥臭すぎる勉強法:1問ごとの「即・解き直し」

「意味不明」を「分かる」に変えるために私がやったのは、スマートな学習法ではありません。

【私のゴリ押し手順】

  1. 問題を解こうとする(当然分からない)
  2. すぐに解説をじっくり読む
  3. 解説を閉じて、もう一度同じ問題をノートにやる

これを1問ごとに、ひたすら繰り返しました。1ミリも進んでいないような感覚に陥ることもありましたが、回数を重ねるうちに、不思議と公式の使いどころや「解法のパターン」が体に染み付いてきました。

4. 全体像を捨てて「分野別」に絞ったのが転機

最初は分野を分けずに全体を理解しようとして、あまりの難しさに挫折しかけました。そこで、「分野ごとに集中する」やり方に切り替えました。

  • まずは直流だけを完璧にする
  • 次に、あんなに嫌いだった交流へ進む
  • 静電気、磁気と一歩ずつ進む

「あれ、このパターン前もやったな」
そんな小さな手応えが、分野を絞ることでようやく感じられるようになったのです。

5. 理論から逃げなかった自分への報酬

もしあの時、分からないからといって暗記の多い「電力」や「法規」に逃げていたら、私の合格は間違いなくありませんでした。

理論という高い壁を、1.5ヶ月かけて少しずつ削り続けたことで、その後の科目の理解スピードが劇的に上がったのを実感しています。

「最初から理解できる必要はない。ただ、ペンを置かないこと。」

それが、理論という怪物を突破する唯一の道でした。


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