電験三種の勉強を終えて今振り返ると、「一番きつかった」のは間違いなく最初の1週間でした。
この期間は、知識が増える喜びなんて1ミリもありません。ただただ、自分の無力さと「意味不明な数式」に耐え続けるだけの時間でした。
高卒・電気未経験の40代が、勉強開始直後に味わった「そのままの現実」を書きます。
1. 初日の感想は「よし、今日は死んでくるか」
やる気がないわけではありません。でも、仕事が終わって夕飯を食べ、あの分厚いテキストを開く瞬間の気持ちは、まさにこれでした。
「よし、今日は死んでくるか」
想像していた「難しい」を遥かに超えていたんです。テキストを開いた瞬間の「意味不明」な光景に、脳が激しく拒否反応を起こしていました。
2. 「移項」で計算が飛ぶ絶望感
一番きつかったのは、テキストの解説文です。ある程度分かっている人向けに書かれているのか、「計算のプロセス」が平気でスキップされます。
- なぜ、この数字が右側に移動したのか?(移項)
- なぜ、いきなりこの公式が形を変えて現れたのか?
数学から長く遠ざかっていた私にとって、その「行間」が埋められません。1ページ進むのに1時間以上かかり、「自分はこんなことも分からないのか」と、机の前で何度もフリーズしました。
3. それでも「耐久テスト」を投げ出さなかった理由
「無謀だったかもしれない」と何度も思いました。それでもペンを置かなかった理由は、根性論ではなく、もっと単純なことでした。
「自分でやると決めて、申し込んだから」
40代にもなれば、自分の行動に責任を持たなきゃいけない。会社の駐車場で申し込んだあの時の自分を裏切りたくない。ただそれだけの理由で、意味不明な文字が並ぶノートに向き合い続けました。
4. 1週間後に訪れた、小さな「兆し」
「分からなくても逃げない」と決めて7日間。
相変わらず難しいことに変わりはありませんでしたが、少しだけ変化が起きました。あんなに拒絶反応が出ていた数式や解法が、ほんの少しだけ「あ、これ見たことあるな」に変わってきたのです。
最初の1週間は、理解するための期間ではありません。
「分からない状態」という激痛に、脳を慣らすための耐久テストです。
ここさえ耐え抜けば、脳は少しずつ「電験モード」に切り替わっていきます。
まとめ:最初の7日間を、ただ座り続けろ
もしあなたが今、勉強を始めて3日で「自分には無理だ」と絶望しているなら、それは正常です。みんな死ぬ気で机に向かっています。
理解できなくていい。手が止まってもいい。ただ、「今日も死んでくるか」と呟きながら、机の前に座り続けてください。
その7日間の耐久テストの先にしか、合格への道は続いていません。
