【現場の本音】会社指示の公害防止管理者は「給料の出ない残業」だった。

公害防止管理者の資格を「会社指示」で受けることになったあなたへ。

正直に言いましょう。社会人の受験で一番大変なのは、知識の難易度ではありません。「生活の中に、どうやって仕事を(勉強という形で)ねじ込むか」という時間との戦いです。

私は水質2種を取得する際、1年目に2科目落とし、2年がかりでようやく合格しました。この記事では、会社指示という逃げ場のない状況で、私が直面した「現場側のリアル」をすべて書き残します。

目次

平日は「サービス残業」、休日は「持ち帰り仕事」という感覚

会社から「取れ」と言われた資格の勉強は、自己研鑽なんてキラキラしたものではありません。私にとっては、「給料の出ない仕事」そのものでした。

平日の勉強は、残業がさらに1〜2時間長引いたような感覚。そして何よりきつかったのは休日です。

本来なら体を休め、家族と過ごすはずの休日。そこで無理やり机に向かうのは、「仕事を家に持ち帰っている」のと全く同じストレスでした。この精神的な負担は、自発的に始めた勉強とは比べものになりません。

昼休みは車内が「書斎」だった

忙しい現場仕事の合間、まとまった勉強時間を確保するのは至難の業です。私が必死に活用したのは「昼休み」でした。

職場の休憩室では落ち着かないため、自分の車に戻り、ハンドルにテキストを置いてペンを走らせる。夏場の車内の暑さ、冬の底冷えに耐えながらの1時間は、まさに孤独な戦いでした。

仕事が立て込んでいる時期は、疲れ果てて集中力が切れることもあります。それでも「会社指示だから、やらないわけにはいかない」。その強制力だけが、重い腰を動かす唯一の原動力でした。

家族への申し訳なさと、協力への感謝

社会人受験において、家族への気遣いは避けては通れません。私が机に向かっている間、家族は物音を立てないように配慮してくれたり、遊びの誘いを控えてくれたりしました。

  • 休日に一人で家事をこなしてくれる妻

幸い、私の家族は協力的でしたが、それでも「家族の時間を犠牲にしている」という申し訳なさは常にありました。会社指示の資格のために、なぜプライベートまで削らなければならないのか。そんな葛藤を抱えながらの受験生活でした。

「1年目の失敗」と「2年目の背水の陣」

実は、私は一発合格を逃しています。1年目は2科目不合格。会社指示というプレッシャーの中での不合格は、目の前が暗くなるような経験でした。

会社からの補助の現実
1年目: 受験料・テキスト代支給(交通費自腹)
2年目: 受験料のみ支給(交通費・テキスト代は自腹)

「次こそは絶対に受からなければならない」。2年目は、会社からの補助が削られたこともあり、まさに背水の陣でした。しかし、この「後がない状況」と「報奨金」というアメがあったからこそ、最後の最後で踏ん張れたのも事実です。

記憶力の衰えよりも「物理的な時間」が足りない

40代近くなると、確かに若い頃のような暗記力はありません。でも、現場職が本当に苦しむのはそこではありません。「覚えるための時間が、物理的に存在しないこと」です。

仕事、家庭、そして休息。すでにパンパンに詰まった24時間の中に、公害防止管理者の膨大な知識を詰め込む。この無理難題をクリアするには、どこかを削るしかありません。

私は趣味の時間を削り、睡眠を削り、時には現場の合間を縫って、少しずつ知識を蓄えていきました。

結論:自費ならやらない、でも会社指示なら「獲る」価値がある

はっきり言います。もし当時「自己判断・自費」の受験なら、私は絶対に受けていません。それほどまでに、社会人の受験はしんどいものです。

しかし、会社指示であるなら話は別です。それは「努力がストレートに評価(給与や報奨金)に直結するルート」だからです。

大変なのは間違いありません。休日は潰れ、家族には気を使います。でも、それを乗り越えて合格した先には、社内での揺るぎない立場と、電験などの上位資格へ挑戦するための「自信」が待っています。

まとめ:時間は「作る」のではなく「削り出す」もの

公害防止管理者の社会人受験は、知識の戦いではなく、生活との調整(マネジメント)の戦いです。

これから受験する皆さんに伝えたいのは、「完璧な勉強環境」なんて来ないということです。昼休みの車内でも、深夜のリビングでもいい。泥臭く時間を削り出して、合格を掴み取ってください。


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