電験三種の勉強を続けていて、私は最終的に全科目の過去問を「正解率95%」くらいまでやり込みました。
それでも、試験当日まで不安が消えることは一切ありませんでした。
結果として100点満点だった科目もありましたが、勉強中にそんな手応えを感じたことは一度もなかったのです。ここでは、「高得点を取れる実力があっても、なぜ不安だったのか」という私の本音を書きます。
この記事のポイント
- 過去問を4〜6周し、正解率95%でも安心はできない。
- 目標は「100点」ではなく「合格点の60点」を超えること。
- 不安は敵ではなく、勉強を止めないための「燃料」だった。
正解率95%でも消えなかった「電験の怖さ」
私は科目ごとに過去問を4〜6周ほど回しました。最終的には、どの年度を解いても95%は正解できるレベルになっていました。
それでも安心できなかった理由は、電験三種という試験の特殊さにあります。
計算問題はとにかく工程が長く、「途中式で一つ書き間違えただけ」で答えが変わってしまいます。さらに、本番の緊張感の中で「電卓の打ち間違い」をしない保証もありません。
「過去問は解ける。でも本番で同じようにできるかは別だ」
そんな恐怖心が、常に背中に張り付いていました。
一番の不安は「出題傾向」への不信感
もう一つの大きな不安は、「出題傾向が急に変わるかもしれない」という点でした。
どれだけ過去問を完璧にしても、「今年は全く違う角度から出されるかもしれない」「見たこともない新傾向の問題が出るかもしれない」という疑念が拭えませんでした。
「たまたま今の過去問に慣れているだけではないか?」
そう自問自答する毎日で、合格を確信できるような精神状態には最後までなりませんでした。
「解ける」と「安心」は、イコールではありませんでした。
CBT試験終了後、数秒で表示された「100点」
今の電験三種はCBT方式で受けられるため、試験が終わって数秒後にはパソコンの画面に結果が表示されます。
画面に「100点」という数字が出たとき、もちろん驚きはありました。しかし、私が心から喜んだのは、満点だったことではなく「合格点の60点を超えたこと」に対してでした。
私にとって、100点を取ることは目標ではありませんでした。60点でも100点でも、「合格」という結果は同じです。
40代の現場職として、限られた時間で目指すべきは「確実に合格ラインを越えること」。その一点だけを追求していた結果が、たまたま100点だっただけなのです。
不安があるから、勉強の手が止まらなかった
よく「不安を解消したい」という悩みを聞きますが、私の考えは少し違います。
「不安がないなら、誰が勉強なんてするんだ?」と思っていたからです。
不安だからこそ、もう1問解かなければと思う。
不安だからこそ、電卓の打ち間違いがないか確認する。
私にとって、不安は自分の甘えを封じ、机に向かわせてくれる「最高の燃料」でした。
もし勉強中に「もう大丈夫だ」と自信満々になっていたら、私はどこかで手を抜いていたはずです。不安を抱えたまま進むことは、決して間違いではありません。
まとめ:不安を抱えたまま、合格を掴み取れ
これから電験三種を目指す人に伝えたいのは、「不安が消えなくても、実力は積み上がっている」ということです。
結果として100点だった私も、勉強中は皆さんと同じように震えていました。
不安は敵ではありません。最後まで自分を走り抜けさせてくれる伴走者です。
不安を消そうとするのではなく、抱えたまま試験会場へ行ってください。その先に、あなたが求めている「合格」の文字が待っています。
