電験三種の4科目は、同じ試験でも性質がまったく違います。
私自身、すべて同じように勉強していたつもりでも、科目ごとに感じる「きつさ」は大きく違いました。ここでは、実際に受験してみて感じた科目別の難しさと向き不向きを、忖度なしで書いています。
私の科目別の体感難易度
理論 > 機械 > 法規 > 電力
- 理論:抽象的すぎて「全部」が分からない。
- 機械:公式が似すぎて混乱。パワエレは「30%」の理解で進む。
- 法規:計算は理論の延長。暗記の「文系脳」が試される。
- 電力:現場の景色が浮かぶ、一番取っつきやすい科目。
理論|とにかく全部が分からない「絶望」の科目
理論は、どの単元も等しく分かりませんでした。数式、考え方、文章の意味。そのすべてが「きつい」の一言に尽きます。
唯一、最初から何となく理解できたのは直流回路くらい。そこから先の交流や静電気などは、向き不向きがはっきり分かれると感じました。
抽象的な考え方が苦手な人にとって、理論は電験三種最大の壁になります。
私はここを「避けては通れない関門」と割り切り、分からなくても無理やり進めることで突破しました。
電力|理論より楽だと感じた「具現化」の科目
理論の地獄を味わった後に電力を始めると、正直に言って「楽だな」と感じました。理由は単純で、身近な物や聞いたことのある単語が多かったからです。
「水力発電はダム」「送電は鉄塔」。言葉からすぐにイメージが浮かび、現場で働く人間にとって内容が頭に残りやすかったです。
理論という抽象的な土台をある程度固めた後だったからこそ、電力が具体的な「知識」としてスッと頭の中に入ってきたのだと思います。
法規|理系脳が試される「暗記」の科目
法規はやる前から「暗記科目」という印象でしたが、実際にやってみてもその通りでした。ただ、意外だったのは計算問題が一番楽だったことです。
ただ、あくまでも私が楽と感じただけです。
法規の計算は理論の延長線上にあり、使う公式もシンプルな方です。
理論の難問に揉まれていれば、法規の計算は「素直な問題」に見えるはず。
その分、残りの暗記部分をいかに「文系脳」になって詰め込めるか。理系気質の強い現場エンジニアには、そこが一番のハードルかもしれません。
機械|混乱の「4機」と、割り切りの「パワエレ」
機械は、最後まで不安が消えなかった不思議な科目です。
特に「4機」(直流機・誘導機・同期機・変圧器)は、公式や等価回路が絶妙に似ているため、勉強すればするほど「あれ、どっちだったっけ?」と混乱に陥りました。
特にパワーエレクトロニクス(パワエレ)は、最後まで理解度30%程度でした。
正直、仕組みはさっぱり分かりませんでした。
しかし、「過去問のパターンを徹底的に体に染み込ませる」という一点に絞って対策。
理解はできなくても、問題が出たら手が勝手に動く。その「割り切り」があったからこそ、本番では100点を取ることができました。
全科目を完璧に理解しようとしない勇気も、時には必要です。
科目が苦手=失格ではない
得意・不得意は最後まで消えませんでした。
一言で言うなら、法規は理系な人にはきつい。
それ以外の科目は、どちらかというと文系的な人の方が苦戦しやすい。そんな印象です。
しかし、どの科目が苦手であっても、それは「失格」を意味しません。
「この科目が苦手だから自分には無理だ」と決めつける必要はないのです。
理解が30%でも、やり方次第で合格点はもぎ取れます。科目ごとの性質を知り、自分なりの距離感で向き合ってみてください。
